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私は中学の頃シェットランドシープドッグを飼っていました。飼い始めた頃は犬と遊ぶ際にボールやフリスビーを投げて犬が取りに行き、飼い主のところまでもっていく、という遊びにあこがれていていました。家にあったゴム製の小さい野球用のボールほどのサイズのボールを犬専用のおもちゃとして散歩に行く時もっていきました。

空き地着き、誰も近くで遊んでいないことを確認して犬のリードをはずしておもっき遠くへボールを投げました。すると本当に犬は本能なのかボールを追いかけ走りだしました。そしてノーバウンドではキャッチはできませんでしたが、すぐにボールを口でくわえてこっちへ向かってくるのを見て私は嬉しくなりました。

そのまま私のところにボールを持ってきてボールをかえし、また私がボールを投げる、というのが理想でもちろんそれを期待しそうなると思っていたのですが、私の犬は私にたどり着くと見せかけそのまま違う方向へボールをくわえたまま行ってしまったのです。私はびっくりしてボールを返せーと犬を追いかけボールをつかみ、犬の口から奪おうとしました、すると犬は怒り出し、うーーと言い出しました。犬は「おれのおもちゃだ」と言わんばかりに怒っています。

私は力づくでボールを奪い、また遠くへ投げました。犬は走ってボールをとるや否やまたどこかへ走っていきました。今度は私の方へ帰ってくる様子もありません。犬は私と遊んでいるという感覚はなかったのかもしれません。私は犬の飼い方の本を読み、その私の犬の行動は犬が私より上のみぶんである、と思っている証拠だとわかりました。私が飼い主である、と認めていなかったということです。

まだ買い始めてそんなに経っていなかったので仕方がないのかもしれませんが、それをずっと続けるとずっと私を認めてくれなくなる、ということも分かりました。ですのでその遊びをするときは、必ず私のところへ持ってこさせ、返す、ということを教えました。頑固な犬でなかなか覚えてくれませんがむりやり力づくで怒りながら、でもきちんと私に返した際には最高にほめてあげました。

そうして時間はかかりましたが、ちゃんとボールを私のところへ届けてくれるようになりました。私はやっと飼い主であると認めてもらえった、と思いうれしくなりました。こうしておもちゃ一つで遊んでいるようで、しつけにもなるとわかりました。